南海トラフ地震を想定した寝屋川市・市民訓練を終えて

神田校区内すべての住民のみなさんへ

市民大訓練 大変お疲れさまでした。

各家庭での訓練はどうでしたか?実際にテーブルの下に入るなど、実践していただいたでしょうか?「なんかやってるで」「サイレンが鳴ってるけどなんやろう」なんて言う方はおられなかったと思いますが・・・

実際に災害が起きその場に直面しないと実感はなかなか涌かないでしょう。

しかし、人間には想像力という素晴らしい能力があります。訓練は想像しながら行うと何倍も効果があると言われています。どれだけ自分の事ととらえて、実際の状況を想像するか。これが大切です。

大災害に遭遇して、自身も家族もその被害が少しでも少なくするためには、準備や訓練が大変重要です。他人事と思ってそういうことを軽視した人、組織、団体ほど大きな犠牲を出しています。(過去の事例をみても明らかです)

すべての状況を想像し、想定することは難しいかもわかりません。それでも日ごろから、いろんな情報を見聞きし、訓練を繰り返した方や、地域、組織とそうでないところとでは、後々の結果が大きく変わります。

他人事と思うのか?自分のこととして捉えるのか?後々後悔しても、取り戻せないものもあります。

今回の訓練のポイント1つは、寝屋川市一斉に時を合わせて訓練を行ったことです。これは画期的なことです。市全体が呼吸を合わせて、大災害に対しての訓練に取り組むことは非常に重要な事です。いろんな課題を引き出せます。

その課題をクリアーする事で被害が軽減されます。

そして2つ目のポイントは、市民のみなさん一人一人に以前より以上に、大災害に対する備えや意識のレベルを上げてもらう事にあります。

これだけ全世界で大災害が起きているにも関わらず、人間には「正常性バイアス」と言うのが働きます。「ここは大丈夫だろう」「決して自分は災害被害に遭わない」等々と思い込むことによって、不安から解消されるというものです。

今回の校区内の避難訓練、避難所開設等々の訓練は、実際に災害が起きた時の状態により近づける為に、普段は行っている「準備」や「事前打ち合わせの会議」、「役割の人選と決定」、「動員の設定」等を敢えて行いませんでした。

それは実際に災害が起きた時、事前に作成した訓練のシナリオや役通りにはいかない事の方が多く、集まった状況の中、その時その時に判断や選択をしないといけない状況となるからです。訓練は少しでも実状に合わせて行う事が、延命や被害を最小限度に済ますことになります。それは東日本大震災の時の「てんでんこ」の避難がそれを物語っています。(この事例は長くなるので割愛します)

今回、代表で避難場所や避難所に来られた方で、以前から何度もこのような訓練に参加されておられた方は、今回の訓練は、手抜きでなんの準備もせず、スムーズに訓練も行えない、等々のご意見も多々あったと思います。

けれども、「徹底して事前準備をして、脚本通り流れるように訓練を行ったからと言って、その訓練が実際に大災害に遭い、避難等々の実践に役立つとは

言い難い」との専門家のご意見です。つまり、初めから作成したストーリー通りにはいかない。という事でその場その場で対応できる組織にしておく必要があります。(自発的にみんなが協力していく風土がないと避難や避難所は運営できません)

なので、ご意見、ご批判は覚悟のうえで、今回敢えて皆さんに種々の課題を

考えて頂き、そこでご自身は何に取り組めば良いのか?などを考え意見を出して頂く内容にさせて頂きました。いつもよりお疲れになったり、ご不満な事もあったでしょうが、そういうテーマの下で開催したことをご了承下さい。

又、本日経験された事をご家族やご近所の方と話し防災意識をより向上させて頂きたく願います。今回皆さんのご意見を参考に、更に住民の皆さんが安全安心に暮らせ、たとえ災害が起きたにしても、少しでも快適に生存出来得るように対応していきたいと思いますので、これからもご協力のほどよろしくお願いいたします。長文すみません。お読み頂きありがとうございます。

2024(令和6)年11月10日    神田校区地域協働協議会 杉本

 


神田校区の市民訓練ダイジェスト




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コンセプトの紹介


 

神田校区地域協働協議会

会長 杉本 敢

 この地に今より更に様々な所から人が集まり、この素晴らしい地に来て頂くにはどうすれば良いだろう。これから先、未来を担う人たちにもっともっとこの地を好きになってもらい、繁栄してもらうにはどうすればいいだろう。

当協働協議会活動の中でこの地が約1,200年もの歴史があり守り継がれてきた歴史や伝統、文化がある事を先達の皆さん方から教えて頂きました。田園風景だけでなく川が流れ、水路があり、歴史のある地と新しい事が融合している。北河内有数の桜の名所で知られ鳥たちがたくさん訪れます。その中心となる友呂岐公園には、地元の方だけでなく隣市からや京阪電車で遠くからも来られる姿を見て、安全・安心で更に住みやすくしていけば未来への可能性が大きくなるだろうと確信しました。その可能性をプロジェクト化した名称が「トゥモロー・ギビング・タウン」(明るい未来をあなたに、の街つくり)構想です。

 住んでおられる人々、友呂岐緑地、街並み、田園地帯、学校、施設等々、それをみなさんの力でより一段、二段と磨きをかけて良くしていく。これがこのプロジェクトの骨子です。「それらを円滑に進める為にみなさんと、協働、協議して推進するためにこの協議会があるのだ」と、尊敬する前清水会長から教わりました。

その想いを受けてみなさまのお力をお借りして、微力ではありますが進めていきたいと決意しています。

「トゥモロー・ギビング・タウン」(明るい未来をあなたに、の街つくり)構想ご賛同いただき、共に協働協議できることを願っています。団体各位、個人の方のご参加をお待ちしております。

 

2022年7月26日